在宅起訴されたのは、自民党を離党し8月15日に参議院議員を辞職した広瀬めぐみ被告(58)です。

東京地検特捜部によりますと、広瀬元議員はおととし12月から去年12月にかけて、名義を借りた女性を公設第二秘書として届け出て、勤務実態がないのに秘書給与と退職手当、あわせておよそ358万円を国に振り込ませてだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。

関係者によりますと、女性の口座に振り込まれた秘書給与の大半は女性の夫の公設第一秘書を通じて元議員に渡っていたということです。

特捜部の任意の事情聴取に対し、元議員は公設秘書としての勤務実態がなかったことを認めているということです。

特捜部は、先月30日に元議員の事務所を捜索するなどして捜査を進め、証拠の隠滅や逃亡のおそれがないとして在宅のまま起訴したものとみられます。

広瀬元議員は議員辞職した際、「事務所の経費捻出のため公設第一秘書の配偶者に公設第二秘書をお願いし秘書給与から資金提供を受けたことは事実であり、軽率な行為であったと反省している」などとするコメントを出していました。

広瀬めぐみ元参議院議員は30日午後、コメントを発表し、「元公設第二秘書の給与などとして受けた支給額の全額を、法定の利息金とあわせて国庫に返納した。改めて国民の皆様、参議院関係者、支援者におわび申し上げる」としています。

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