亜細亜大の范雲濤教授(中国籍)が昨年の中国への一時帰国後に消息不明になっていることが分かった。林芳正官房長官が22日の記者会見で、事実関係の確認を求めた質問に「ご指摘の件は承知している」と述べた。中国当局に拘束された可能性が指摘されている。
林氏は「同教授は長年にわたり、わが国の大学で教職に就かれている方であり、人権に関わり得る事案であるため関心を持って本件を注視している」と指摘。「事柄の性質上これ以上のコメントは差し控えたい」と語った。
同大は22日、范教授が休職中だと明らかにした上で、「復職を切に願い、適宜必要な対応を取ってまいります」とのコメントを発表した。
記者会見する林芳正官房長官=22日午前、首相官邸
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