立憲民主党の代表選挙は、7日に告示され、23日に投開票が行われます。

これまでに枝野前代表と野田元総理大臣の2人が立候補を表明していて、それぞれ党の支援組織である連合を訪問したほか、党所属議員に立候補のあいさつを行うなど活動を本格化させています。

これに対し、現職の泉代表が立候補の意向を固めているほか、江田・元代表代行と衆議院当選1回の吉田晴美氏が立候補に意欲を示していて、この週末も支持を呼びかけています。

ただ、党所属議員は136人で、党内では、枝野氏と野田氏を含めた5人全員が、20人の推薦人を確保することは難しいという見方が大勢となっています。

8月30日には江田氏と吉田氏が会談し、党内情勢をめぐって意見を交わすなど、立候補を表明していない泉氏ら3人の陣営の間では、告示を前に、候補者調整の動きが活発になる見通しです。

【9月1日の動き】

枝野氏 党所属国会議員の会合で講演

代表選挙に立候補を表明した枝野前代表は、さいたま市で行われた党所属国会議員の会合で講演しました。

この中で枝野氏は、みずからが掲げる「人間中心の経済」について「物価高で国民の生活は苦しい。親の介護に苦労する人や学費を払えない人など、一人ひとりを大切にする経済を目指す」と述べました。

また、使いみちが明らかにされていないいわゆる官房機密費について「国民から不信を抱かれているのであれば公開できる範囲を広げたい。政権を預かることになれば、自民党政権での使い方などを確認した上で、公開できるものは徹底して公開していく」と述べました。

吉田氏「あと一押しのところまで来ている」

立憲民主党の代表選挙に立候補したいという意向を示している、衆議院当選1回の吉田晴美氏は、1日午後、東京 杉並区で記者団の取材に応じました。

この中で、推薦人の確保状況について「本当にあと一押しのところまで来ている。判断していない陣営がまだある中、『今回は断念する』というところが出た場合、一変してくる。その状況も見極めながら固めていく」と述べました。

そのうえで立候補するかどうか判断する時期について「支援の呼びかけは3日くらいまでにめどを立てないといけない認識だ。判断は4日になると思うが、ギリギリまで頑張りたい」と述べました。

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