地域政党・大阪維新の会の横山英幸幹事長(大阪市長)は2日、パワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事について、部下を指導する際に机をたたく行為は「社会通念上許容される範囲を超えている可能性がある」との認識を示した。
斎藤知事は8月30日の県議会調査特別委員会(百条委)に初めて証人として出席。尋問の中で、県職員を叱責した際に、机をたたいたり、ふせんを投げたり、大声を出したりしたことがあったと認めていた。
横山氏は「思いがあるのは分かるが、社会通念上許容される範囲を超えた指導やコミュニケーションは許されるべきではない」と指摘。特に机をたたく行為は部下を過度に萎縮させる恐れがあるとして、「あってはならない」と述べた。
一方、斎藤知事の言動がパワハラに当たるか否かについては「該当する恐れはあるが、専門家が判断することだ」と明言を避けた。
2021年の知事選で自民党とともに斎藤氏を推薦した国政政党・日本維新の会は、兵庫維新の会や維新県議団と斎藤知事への対応を協議中。県議会で不信任や辞職勧告決議案を提出する可能性も視野に、公益通報への対応などがテーマとなる6日の証人尋問を受けて、結論を出す方針を示している。日本維新の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は2日、「公益通報の論点が非常に重要だと思っている」と述べた。【長沼辰哉、東久保逸夫】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。