ふるさと納税をめぐる談合事件で前の市長が辞職したことに伴い行われる神埼市長選挙。告示日の21日、新人2人が立候補し一騎打ちの選挙戦に入りました。

【新人 細川博司候補】
「これからそういうこと(官製談合)のないように、絶対ないように。毎日毎日、記者会見する覚悟でございます」

「ガラス張り」の政治を訴えるのは福岡県久留米市在住の医師、細川博司さん64歳です。選挙事務所は構えず、中心市街地から山間部まで広いエリアをめぐり存在感をアピールします。
行く先々では撮影が行われ、動画配信による若年層などへの呼び掛けにも力を入れています。2021年の佐賀市長選を皮きりに今回で4回目の選挙となる細川さん。その行動力を市政に反映させると意気込みます。

【新人 細川博司候補】
「成長力のある市だから、これ(約3万人の市の人口)を10万人の市に1日も早くなるように命がけで頑張りたい」

【實松尊徳候補】
「(市民に)お会いする度お会いする度、「裏切られた」「神埼もうどがんなるとやろうか」こういう言葉ばかりいただきました。やっぱりここをですね、まずはしっかりと取り組みをしたいと思っています」

神埼市千代田町出身の實松尊徳さん57歳。3月まで県の健康福祉部長を務めていて、直近の県議会でも答弁に立っていました。
地元住民から立候補を求める声があがり、当初は断っていましたが「生まれ故郷のために」と決意しました。
市のふるさと納税事業の委託業者を選定する入札で不正をはたらいたとして、前の市長が逮捕、起訴された官製談合事件を受け、チェック機能を強化したい考えです。

【實松尊徳候補】
「検証をしっかりやって、みなさんにこういう形で今後再発防止やっていきますということをお示ししたいと思っております」

また健康福祉部長としての自身のキャリアを生かし「子育てのしやすさ」や「災害への備え」を訴えます。

【實松尊徳候補】
「子供がたくさんいる町にしたい、そういうふうに思っています。それを実現するためには。水対策をしっかりとやらないとだめです」

神埼市長選は28日に投票、即日開票されます。

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