前市長の辞職に伴う秋田県大館市長選が1日投開票され、無所属新人の元市議、石田健佑氏(27)が初当選した。現職で全国最年少市長となる。一夜明けた2日、市役所で報道陣の取材に応じた石田氏は「人口減少が一番の課題だ。若者が住みたいと思えるまちをつくっていく」と抱負を述べた。
次期衆院選秋田2区に立候補を予定する前市長の福原淳嗣氏の辞職に伴い実施された市長選には3人が出馬し、33年ぶりに新人同士の争いになった。前市長らが支援するベテラン元市議、日景賢悟氏(55)が選挙戦を優位に進めているとみられていたが、若手経営者や一部市議などの支援で支持を拡大。石田氏が300票余りの僅差で日景氏を破った。公職選挙法の規定に基づき、石田氏は1日に即日就任した。
人口減少と少子高齢化が進む地域で、市民は経験より27歳の行動力に期待し、変革を求めた。石田氏は市民の期待を背に「これからがスタート。まちを一歩一歩前に進める」と述べた。
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