新たなスタジアムの整備について、秋田市の穂積市長は2日、八橋運動公園の第2球技場と健康広場に候補地を絞り込み、公設も検討していることを明らかにした。

秋田市は、新しいスタジアムを、外旭川地区のまちづくり事業の一環として卸売市場の再整備で生まれる空きスペース「余剰地」に建設する計画で、2030年に着工し、民設民営で2032年夏に供用開始するとしている。

一方で、ブラウブリッツ秋田は今シーズンのJ1ライセンスを取得しているが、当初2026年度着工とした秋田市などの意向を前提に交付されたもので、Jリーグからスケジュールの遅れを厳しく指摘されている。

2日に開会した秋田市の9月定例議会で穂積市長は、整備候補地や事業手法について「整備スケジュールの前倒しが可能な場所について調査・検討を行い、八橋運動公園の第2球技場と健康広場敷地に候補地を絞り込み、課題を整理しているところ。事業手法については、PFI方式を含む公設による事業スキームなども現在検討している」と述べた。

第2球技場などは、中学生の部活動や大会などでよく使われるため、代わりの会場にASPスタジアムや多目的グラウンド、勝平市民グラウンドなどを検討しているという。

秋田市は、新スタジアム整備計画で示した2032年夏の供用開始から、少なくとも1年以上のスケジュールの前倒しを見込んでいるとみられ、今後の県やブラウブリッツとの協議が注目される。

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