岸田首相は、自民党の憲法改正実現本部に出席し、取りまとめられた自衛隊の明記などの論点整理を新総裁に引き継いでもらいたい考えを強調しました。

岸田首相:
ぜひこれから選ばれる新しい総裁にも、しっかり引き継いでもらえるよう申し送りをし、そして、さらなる議論につなげていく。

実現本部が取りまとめた論点整理は、現在の憲法9条の条文は維持したまま、新たに自衛隊を明記する案が軸で、2018年に安倍政権下でまとめられた「条文イメージ」を基本に、今後各会派と幅広く議論することを確認しました。

岸田首相は、「議論を加速させる準備が整ってきた。一気呵成(かせい)に議論を進めなければならない」と述べました。

9条について「2項削除」が持論の石破元幹事長は会議後、「自衛隊は違憲だという意見を完全に払拭(ふっしょく)するために意義がある」としつつ、「これで終わりじゃないと(意見を述べた)。より良い憲法改正を目指して努力をしていかなければならない」と述べました。

実現本部の古屋本部長は、記者団に「総裁選で、おそらく憲法は重要なテーマになっていく。とりまとめた内容は、バッファー(ゆとり)をとっていて、良い議論ができる」と説明しました。

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