リフィル処方箋は医療機関での活用が進んでいない

岸田文雄首相は22日、デジタル行財政改革会議で1回の処方で最大3回まで繰り返し薬を受け取れる「リフィル処方箋」の普及に向けた具体策を検討するよう指示した。電子処方箋を2024年度内に全面導入する目標の達成も求めた。

首相は医療分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)に関し「おおむね全ての医療機関、薬局への電子処方箋の年度内の導入に向けた対応を進め、リフィル処方の普及策を具体化してほしい」と述べた。

リフィル処方箋は22年度の診療報酬改定で導入した。期間内であれば医療機関にかからずに最大3回まで繰り返し使える。患者の通院負担を軽くし、医療費の削減につながると見込むものの、医療現場で活用が広がっていない。

22日の会議で慶大の中室牧子教授は「勤労・子育て世代の慢性疾患の患者には通院の負担がないことは大きなメリットで、医師の働き方改革にも資する」と指摘した。「知名度を高め、利用を拡大する努力をすべきだ」と訴えた。

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