林芳正官房長官は3日、27日に投開票が行われる自民党総裁選挙に立候補することを正式に表明した。「人にやさしい政治」「仁の政治」を掲げ、豊富な政治経験を活かして、内政・外交に取り組む意欲を示した。

林長官は出馬会見で、「現在、自民党は政治と金の問題で大変信頼を損ねる事態となっている」と指摘し改めて陳謝した上で、「党所属の議員が起こした重大な事態について組織の長として責任を取るという岸田総理の姿を目に焼き付け、その覚悟を心深く刻んで全力で自民党の信頼回復に努めるとともに、国民の共感を得られる政治を取り戻していきたい」と強調した。

その上で、誰もが明確な未来への希望を持てる「ウェルビーイング向上社会」の実現や、格差是正と地域活性化による人口減少対策・安心のための国土強靱化・国民を守る外交防衛からなる3つの安心、成長戦略などを打ち出した。

林氏は岸田派所属で、1995年に参院議員に初当選し、その後衆院に転出しつつ、防衛相、経済財政相、農林水産相、文部科学相、外相、現在の官房長官など重要閣僚を歴任した。

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