枝野氏 野党連携「地域ごとにいろんな経緯や事情がある」

立候補を表明した枝野前代表を支援する議員や秘書らは、今週7日に告示を控えるなか、打ち合わせの会合を開きました。枝野氏は会合の一部に出席して協力を求めました。また会合では準備状況などを確認したということです。

これに先立って、枝野氏はテレビ朝日の番組「大下容子ワイド!スクランブル」に出演し、ほかの野党との連携について「大阪では日本維新の会、京都では共産党と戦い続けている。地域ごとにいろんな経緯や事情がある」と指摘し、各地の実情に応じた連携を模索する姿勢を重ねて示しました。

野田元首相「企業・団体献金廃止の与野党合意の原点に戻りたい」

立候補を表明した野田元総理大臣は、3日朝は地元のJR船橋駅前で2時間余り、通勤客に声かけを行いました。

このあと記者団に対し、小沢一郎衆議院議員が自身を支援する方針を固めたことについて「大変ありがたい。過去に私と小沢氏は顔も見たくないぐらいの恩しゅうがあったかもしれないが、政権を取れなければ『死んでも死にきれない』という執念の意味からの支援なのだろう」と述べました。

一方、みずからが訴える政治改革に向けた具体策について「平成の政治改革の時には、政党交付金を導入する代わりに企業・団体献金を廃止していくことで与野党が合意しており、その原点に戻りたい。個人献金を奨励していく流れで行動しようと言いたい。言ったことはやり抜いていくという覚悟を示す政治文化をつくっていく」と述べました。

小沢一郎氏 事務所訪れ支援伝える 野田氏「本当にありがたい」

小沢一郎氏は午後、野田氏の議員会館の事務所を訪れ、野田氏と会談しました。

この中で小沢氏は、ほかの野党と連携して政権交代を実現する考えが一致しているとして、みずからを中心とするグループが野田氏を支援すると伝えました。

これに対し野田氏は「本当にありがたい」と応じたということです。

会談のあと小沢氏は、記者団から両氏の間でかつて野田政権が進めた消費税率の引き上げをめぐり対立した経緯があることを問われたのに対し「過去のことを言っていては、いつまでたっても党内はまとまらない。大いなる目標や国民のための政治を実現する大義が大事だという思いで今回、支援を決めた」と述べました。

泉代表「自民『裏金問題』まったく解明されていない」

立候補する意向を固めている泉代表は、党の執行役員会や常任幹事会に出席しました。

このうち、常任幹事会のあいさつで「自民党の『裏金問題』は決して終わった話ではなく、まったく解明されていない。一緒に声をあげて、おかしな政治を無くしていこう」と述べました。

泉氏は、立候補に必要な推薦人の確保に向けた取り組みを続けています。

吉田氏「ボトムアップの政党 さまざまな力を結集したい」

立候補したいという意向を示している衆議院当選1回の吉田晴美氏は、議員会館の事務所でみずからに近い国会議員6人などと打ち合わせをしました。

出席したベテランの中川正春元文部科学大臣は「女性の挑戦は大事であり、1期生が勇気を出す姿は党にとっても意味合いが出てくる。党をリードしていく気持ちで挑戦してもらいたい。そんな期待があり、私も応援することにした」と激励しました。

これに対し吉田氏は「立憲民主党はボトムアップの政党なので国会議員だけでなくさまざまな力を結集したい。みんなで力を合わせる選挙対策本部をつくることができるよう頑張ろう」と呼びかけました。

国民 玉木代表「代表が誰になっても基本政策一致が大前提」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「立憲民主党の代表が誰になっても、基本政策を一致させていくことが大前提で、政策の一致なき選挙区調整は野合だと見なされる。特に党内でばらつきのある安全保障や原発を含むエネルギー政策、それに憲法についての議論を代表選挙の中でしっかりやってもらいたい」と述べました。

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