オーストラリアを訪れた木原防衛大臣は、日本時間の4日夕方、メルボルン近郊のウェリビーでマールズ国防相と会談しました。

この中で木原大臣は、中国が日本周辺での軍事活動を活発化させ、8月に初めて軍用機が日本の領空に侵入したことに、強い懸念を示し、両氏は、力や威圧による一方的な現状変更の試みに対して一層連携を強化していくことで一致しました。

また、日本が「反撃能力」に活用する巡航ミサイル「トマホーク」を、オーストラリアも取得することを踏まえ、自衛隊とオーストラリア軍の間で相互運用性を高めていくことや、アメリカを交えた防衛協力を進めていくことを確認しました。

会談のあと木原大臣は記者団に対し「オーストラリアとは価値観と戦略目標を完全に共有しており『同志国連携』の中核だ。中国の、地域の緊張を一層高める軍事活動に対する懸念と関心を強く共有した」と述べました。

一方、オーストラリアが進めている新たな艦艇の選定については「海上自衛隊の最新型の護衛艦に関心があるということで、必要な情報提供を行っているが、詳細は差し控えたい」と述べるにとどめました。

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