【シドニー時事】上川陽子外相は5日付のオーストラリア経済紙「オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー」に寄稿し、「われわれは歴史の転換点にいる。日豪両国は既に強固な安全保障協力をさらに強めるべき時だ」と訴えた。
豪州で同日開催の日豪外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)に合わせた。上川氏は出馬に意欲を示す今月の自民党総裁選を意識し、発信を強化する狙いもあるとみられる。同紙は上川氏を「首相レースの挑戦者の一人」と紹介した。
寄稿で上川氏は、覇権主義的動きを強める中国を念頭に「武力の行使や威圧による一方的な現状変更の試みなど深刻な脅威がある」と指摘。「日豪が志を同じくする地域のパートナーと共に安保協力を深めるのは当然だ」と主張した。
上川陽子外相=8月27日、外務省(AFP時事)
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