海上自衛隊のヘリコプター2機の墜落事故について、木原防衛相は、回収したフライトレコーダーから機体の異常を示すデータは確認されていないことを明らかにした。

伊豆諸島沖で20日、海自の哨戒ヘリ2機が夜間訓練中に墜落した事故では、搭乗員1人が死亡、7人の行方がわかっておらず、現場海域での捜索が続いている。

岸田首相は、22日の国会で、事故を「重く受け止める」と述べた。

岸田首相「大切な隊員を失ったことは痛恨の極みであります。安全な運航に万全を期していきたい」

木原大臣は会見で、回収したフライトレコーダーの解析を進めているとしたうえで、「現時点で、飛行中に機体に異常があったことを示すようなデータは確認されていない」と説明した。

関係者によると、事故は、幹部が部隊の技量を確認する「査閲」の最中に起きたという。

一方、現場海域の水深は約5500メートルで、海自トップの酒井海上幕僚長は「海底に沈下しているであろう機体は、海洋観測艦を用いて大まかな位置の特定に努めたい」と述べた。

こうした中、来日しているアメリカのインド太平洋軍のアキリーノ司令官は、岸田首相や木原大臣との会談で、捜索活動などへのアメリカ軍の支援を申し出た。

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