7日に告示される立憲民主党の代表選に出馬する野田佳彦元総理大臣が会見し、「政権交代こそが最大の政治改革」と政権奪取に意欲を見せました。一方、いまだに出馬表明ができていない泉健太代表をめぐっても新たな動きが。
■「政治の膿(うみ)を出し尽くさねば」
出馬宣言から1週間。5日は政策発表会見です。
立憲民主党 野田佳彦元総理
「ほどなく解散総選挙が行われるであろうと。本気でこの汚れた政治の膿を出し尽くしていかなければいけない」
7枚にまとめた政策綱領。タイトルは「政権交代前夜」です。掲げた項目の中には「世襲の制限」も。
立憲民主党 野田佳彦元総理
「非課税の政治資金を、仮にお父さんがパーティーをいっぱいやってため込んだと。それを相続できるようなやり方はやっぱりおかしい」
■泉代表 出馬に“黄色信号”?
過去最多の立候補が見込まれる自民党総裁選。それと対照的に、このところ出馬「断念」が相次ぐのが立憲民主党です。
前回立候補した西村代表代行に加え、5日は馬淵元国交大臣が出馬を断念。推薦人集めが難航する泉代表は、立候補を模索する江田衆議院議員と一本化に向け協議をしています。
立憲民主党 泉健太代表
「前回の民主党政権の反省も踏まえながら、約束しすぎるのではなくて、堅実にこの国を担っていく姿勢を見せたい」
■「政権交代」訴え世襲批判も
徐々に絞られてきた次の顔。
立憲民主党 野田佳彦元総理
「政権交代こそが最大の政治改革でありますけれども、膿を出すための処方箋について書かせていただきました」
5日午後に政策発表会見を行った野田元総理。6つの変革が必要として「政治資金規正法の再改正」では、企業団体献金の禁止や政策活動費の廃止を、また「分厚い中間層の復活」として、経済格差の是正などを掲げました。
政治改革の中には「国会議員の世襲制限」も並びます。
立憲民主党 野田佳彦元総理
「自民党の総裁選に名乗りを上げる人たちが出てきているが、残念ながら深い反省を感じることができない。表紙だけ変えて中身が変わらず、早く総選挙をやってけじめがついたことにしようという意図を感じる」
見据えるのは、代表選のその先です。
立憲民主党 野田佳彦元総理
「(Q.12年間、政権交代ができなかった。何が原因で何が足りなかったか。どんな野党の姿になれば政権交代できるか)政権交代のタイミングというのは、政権与党で失政があって国民が失望している時に、受け皿がないかと思っていただける場面があった時だったと思う。今回はやはりしっかりと取りに行かなければいけない。そういうタイミングなんだと思う」
野党に何が足りなかったか、明確な答えはありませんでした。ただ、その本気度はかつて総理時代に増税をめぐり袂(たもと)を分かった重鎮、小沢一郎氏と手を組んだことにも表れます。
立憲民主党 野田佳彦元総理
「恩讐を越えて、それ以上に政権を取れるめったにないチャンスが来ている」
なぜ野田氏を推すのか聞きました。
立憲民主党 小川淳也衆院議員
「総選挙を間近に控えたなかで、即総理候補として経験豊かな重厚感、安定感に期待したい」
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