立憲民主党の泉健太代表（50）は6日、党本部で記者会見し、再選を目指して党代表選（7日告示、23日投開票）に出馬すると表明した。告示直前まで立候補に必要な国会議員の推薦人20人の確保が難航したが、ようやくめどがついた。出馬表明は枝野幸男前代表（60）、野田佳彦元首相（67）に続いて3人目。
泉氏は会見で派閥裏金事件を起こした自民党について「国民が不満や怒りを感じている中で、立憲民主党の役割は大きい。レッドカードを出して退場させなければならない」と主張。次期衆院選で政権交代を目指すとし「私はその先頭に立ちます」と訴えた。格差是正に向けて富裕層へ課税強化する考えも示したほか、野党の共通政策として教育無償化を掲げたいとも訴えた。
泉氏は今回の代表選について、再選に向けた意欲を示し準備を進めていたものの、自らが率いるグループだけでは20人に届かない状況だった。出馬を模索する江田憲司元代表代行（68）や5日に断念を表明した馬淵澄夫元国土交通相（64）と一本化に向けた協議を続け、枝野氏が顧問を務める党内最大グループ「サンクチュアリ」などにも支援を働きかけていた。
泉氏は衆院京都3区選出で2003年に初当選。21年衆院選での立憲の敗北を受けて枝野氏が代表を引責辞任したのに伴い、後任を選ぶ代表選で勝利した。政治改革など野党各党の共通政策で連携を図る「ミッション型内閣」の構想を掲げている。【源馬のぞみ、中村紬葵】
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