岸田文雄首相は6日、日韓首脳会談のため、政府専用機で韓国に向け羽田空港を出発した。午後にソウルで尹錫悦大統領と会談する。退陣前に、両政権下で再開した首脳の相互往来「シャトル外交」を展開し、改善した日韓関係をさらに強化する姿勢を尹氏と確認する。
会談では、首相交代後もシャトル外交を継続する必要性を共有。北朝鮮の核・ミサイル開発に連携して対処する方針を確認する。来年の日韓国交正常化60周年に向け、経済面や人的交流の拡大についても意見を交わす。
首相の訪韓は、日中韓首脳会談に出席した5月以来で、在任中最後になる見通しだ。首脳会談後、尹氏との夕食会に臨む。
出発に先立ち、首相は首相官邸で記者団に「尹氏との間で大幅に改善した日韓関係を総覧し、国交正常化60周年を見据えた協力について議論したい」と述べた。
韓国訪問を前に、記者団の質問に答える岸田文雄首相=6日午前、首相官邸
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