泉健太代表=東京都千代田区の同党本部で2024年9月6日午前10時29分、和田大典撮影

 6日に立憲民主党代表選への出馬を表明した泉健太代表(50)。国会議員20人の推薦人集めが難航し、出馬会見は告示前日となった。ライバルとなる枝野幸男前代表(60)や野田佳彦元首相(67)との違いを示すため、「若さ」や「行動力」をアピール。世代が近い自民党の小泉進次郎元環境相(43)への対抗心もあらわにした。

 泉氏は今回、早くから出馬準備を進めたものの、自らが率いるグループだけでは20人に届かずにいた。5日夜には党内の状況について、X(ツイッター)に「私は味方を増やそうとしなかった。党内の囲い込みよりも、多様な価値の意見が出る中で仕事をしたかったから」と説明した。

 同じ頃、党本部でそれぞれグループを持つ江田憲司元代表代行(68)や馬淵澄夫元国土交通相(64)と協議したが、候補者一本化に至らず、枝野氏が顧問を務める党内最大グループ「サンクチュアリ」などにも支援を働きかけた。日付が変わる午前0時近くになり、ようやく「20人のめどがついた」と記者団に明かした。

 6日の記者会見では、先に出馬表明した枝野氏と野田氏との選挙戦について「ビッグな方々と戦うので、現社長(代表)ではあるが、挑戦者のつもりで論戦を挑んでいきたい」と謙虚な姿勢を見せた。一方で「党を苦しい時に引っ張ってきた自負は誰にも負けない」とも訴えた。

 裏金事件を起こした自民について「国民が不満や怒りを感じている」と強調し「立憲こそが役割を果たさなければならない」と主張。次期衆院選の擁立目標を、現状の200人から単独過半数となる233人に上方修正した。150議席以上を獲得できなければ代表を辞任する従来の考え方は「変わっていない」と述べた。

 泉氏の会見は、小泉氏の出馬表明会見の時間と重なった。泉氏は「小泉さんが総裁になるなら『だからこそ泉健太でしょう』と言っていきたい。ぜひ『小泉進次郎来い』と言いたい」と自信を示した。【源馬のぞみ、中村紬葵】

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