自民党の小泉進次郎氏が正式に立候補を表明。
総理になる目はあるのか、ないのか。専門家に聞きました。
■進次郎氏が出馬会見 裏金問題「厳正に」
自民党 小泉元環境大臣(43)「今回の総裁選は自民党が本当に変わるか、変えられるのは誰かが問われる選挙です。誰がやっても変わらない、政治に期待しない声が多い中、自民党が真に変わるには、改革を唱えるリーダーではなく、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことです」 これで自民党総裁選への出馬表明会見に臨んだのは6人です。 小泉元環境大臣(43)
「なぜ自民党は信頼を失ったのか、なぜ今も前に進めないでいるのか。それは政治のカネの流れがいまだに不透明だということです。使い道の公開は10年後で良いという政策活動費はもうやめます。非公開で良いとされてきた旧文通費は公開、残金は国庫に返納を義務付けます」
裏金問題に関与した議員への対応も総裁選の争点になっています。
小泉元環境大臣(43)「今回の問題の当事者となった議員を選挙で公認するかどうかについては、説明責任を果たしてきたか、再発防止に向けた取り組みを進めているかに基づき、どんな時でも歯を食いしばって我が党を支えていただいている地方組織や地元の有権者の意見などを踏まえて、新執行部において厳正に判断します」
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■異例の乱戦 専門家どう見た?■異例の乱戦 専門家どう見た?
ジャーナリストの後藤謙次氏は、6日の会見に父・純一郎元総理をほうふつとさせるものを感じています。 ジャーナリスト 後藤謙次氏「裏金問題の中心だった安倍派の議員に対して、次の衆院選で選挙で公認するかどうか厳正に判断をすると。自民党については公認調整を進めていて、一応、終わっているわけですから、“裏金議員”については白紙からやり直すとも受け取れる」 当時の最大勢力"橋本派" 「父親の小泉元総理は『自民党をぶっ壊す』という過激な表現で国民の耳目を集めたが、これは当時の最大勢力“橋本派”を解体するのが狙い。進次郎氏も、お父さんの“橋本派潰し”じゃないにしても安倍派に厳しく当たると。安倍派の解体的な狙いも透けて見えてきた」
6日、小泉進次郎元大臣は早期の解散も明言しています。
小泉元環境大臣(43)「私が総理総裁になったら、できるだけ早期に衆議院を解散し、中長期の私の改革プランについて国民の信を問うことにしたいと思います」 後藤謙次氏
「選挙をやるんだという姿勢を見せることによって、その選挙の顔を誰にするんですかと。それは小泉進次郎氏がかなり自信を持っているということですよね」
「小泉氏の狙いとしては、党員投票で大量得票を実現させて、仮に決選投票に入っても、党員の圧倒的な支持があれば、国会議員の票も流れてくると。そういう計算があると思う」
6日の会見から総理総裁の資質は見えたのでしょうか。
後藤謙次氏「選挙にふさわしいかどうかという点では、それなりの得点をあげたと思うが、総裁になったら内閣総理大臣になるわけですから、あらゆる決断、かじ取りを任される。それに十分耐えられる人材なのかどうかは、きょう(6日)の段階ではまだ見えていない」
総理としては何を実現したいのか。憲法については―
小泉元環境大臣(43)「この国の形である憲法に自衛隊を明記する、それが駄目なのかどうか国民の皆さんに聞きたい」
選択的夫婦別姓については―
小泉元環境大臣(43)「私が総理になったら、選択的夫婦別姓を認める法案を国会に提出し国民的な議論を進めます」
また「聖域なき規制改革」にも取り組むと訴えました。
小泉元環境大臣(43)「日本経済のダイナミズムを取り戻すために不可欠な労働市場改革の本丸である解雇規制の見直しに挑みたいと思う。ライドシェアも全面解禁し、地方の移動の不便を解消します」 この記事の写真を見る(9枚)
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