「NIPPO」は東日本高速道や中日本高速道路、それに国土交通省から受注し、施工した道路や空港の21の工事で、新品のアスファルトを使う契約だったにもかかわらず、使用済みのアスファルトなどを混ぜた「再生合材」を使用していたと先週、発表しました。

この問題について、斉藤国土交通大臣は23日の閣議後の記者会見で「NIPPOからの報告を踏まえ、該当の工事か所のアスファルト合材について品質確認試験の実施を求めるとともに、ほかにも契約と異なる施工がないかも含め詳細な調査を行い報告するよう依頼したところだ」と述べました。

また、道路など舗装工事では「再生合材」が使われることは珍しくないとしたうえで、「当面の使用における安全性には直ちに問題があるわけではない」との見方を示しました。

そのうえで「大型車の交通量が多いところなどでは新規骨材によるものと比べて早期に劣化するなど、長期的な耐久性の面で劣ると考えられる」と述べ、会社の品質確認試験の結果などを踏まえ適切に対応するよう求めていく考えを示しました。

NIPPOは公表した工事以外にも同じケースがないか、調査を続けているとしています。

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