9日、自民党の茂木敏充幹事長は台湾まで110キロメートルに位置する沖縄県与那国島を訪れた

自民党の茂木敏充幹事長は9日、中国による台湾侵攻の可能性に触れ「日本の有事に発展する危険性が極めて高い」と発言した。「米国など関係国と連携し、あらゆる事態に備えて対処力と抑止力を強める」と唱えた。沖縄県与那国町で記者団の質問に答えた。

茂木氏は糸数健一与那国町長と面会した。与那国島について「日本の国防にとって極めて重要だ」と強調し、自衛隊の受け入れに謝意を伝えた。有事などで使うシェルターの整備を巡り意見を交わした。

党総裁選(12日告示ー27日投開票)前に与那国島を訪れたのは、防衛力強化の方針は揺らがないと明確にする狙いとみられる。総裁選の公約で1兆円規模の防衛増税の見送りを打ち出したことから、計画の見直しが避けられないとする臆測が党内で出ていた。

総裁選に立候補した河野太郎デジタル相は先に、自衛隊への原子力潜水艦配備を巡る議論に前向きな立場を示した。茂木氏は原潜配備に関し「そこまで優先順位が高いと考えていない」と話した。

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