9日、秋田県大館市の9月定例市議会が始まった。現職で全国最年少の石田健佑市長が市長の立場では初めての本会議に臨み、「職員と議論を重ねて挑戦できる市役所を目指す」と決意を述べた。

9月1日の選挙で三つどもえを制して大館市長に就任した石田健佑市長。9日は大館市議会に市長として初めて臨んだ。これまでは市議会議員として出席していた場所だ。

石田市長は所信表明で「市民の皆さまが27歳の私に求める政治は、経験によるものではないと考えている。私一人の力ではなく、皆さまの知恵と経験と私の行動力を掛け合わせられる政治を実現していく」と述べた。

そして、少子高齢化対策に「5つの柱」を掲げ、「好景気だから、金銭的に余裕があるから出生率が上がるのではなく、『子どもを産み育てたい』という気持ちをいかにして抱いていただけるかが大事。持続可能な大館をつくるため、職員とさまざまな議論を重ねて政策を作り上げ、挑戦できる市役所を目指す」と決意を示した。

現職では全国で最も若い市長とあって、9日は多くの市民が本会議を傍聴し、注目の高さがうかがえた。

議会終了後、石田市長は「トップダウンでやっていくんだみたいな政治が主流だったが、私が目指すのは対話を大切にする“対話型の政治”。対話を大切にして理解をしてもらえるよう取り組みたい」と対話を重視する考えを示した。

石田市長は9月17日の本会議で、初めて答弁に臨む予定。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。