公明党の山口那津男代表(72)は10日、国会内で記者会見し、18日告示の党代表選に立候補せず、代表を退任する意向を表明した。後任を選ぶ代表選には石井啓一幹事長(66)が出馬する方向で最終調整している。党代表の交代は15年ぶり。自民党の岸田文雄総裁(首相)も総裁選(12日告示、27日投開票)への不出馬を表明しており、連立与党の両トップが月内に交代することになった。
山口氏は2009年、衆院選敗北と下野を受けて辞任した太田昭宏前代表の後を継いで代表に就任した。現在8期目で、公明が再結党した1998年以降で過去最長の記録を更新していた。
石井氏以外に代表選に出馬する動きはなく、石井氏が出馬すれば28日の党大会で承認される見通し。幹事長の後任には西田実仁選対委員長(62)を起用する方向で調整している。
山口氏は6日、東京都内での講演で「(政界の)大きな流れは政界全体をリフレッシュし、世代交代を図っていくこと」と述べ、代表引退の意向をにじませていた。【野間口陽】
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