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5度目の総裁選に向け、10日、政策を発表した石破氏。今回の挑戦を「最後の戦い」と位置付ける石破氏に勝算はあるのでしょうか。

■5度目の総裁選 石破氏が政策発表

自民党 石破元幹事長(67)
「私は『親ガチャ』という言葉が一番嫌いです」

子どもが親を選べない状況を表現した「親ガチャ」。
教育格差や経済格差など、家庭環境によって人生が大きく左右されることがあってはならない。政策発表会見でそう訴えた石破元幹事長。

自民党 石破元幹事長(67)
「一人一人が幸せを実感できる、安心と安全を実感できる、そういう国家をつくるために、全身全霊、最後の戦いとして、この総裁選挙に私石破茂は挑んでまいります」 今回で5度目の挑戦となる総裁選。石破氏は防災省を創設するなど、5つの「守る」を掲げて総理総裁の座を目指します。 (政治部・笠井美来記者)
「石破陣営はこれまでになく『総理になれる可能性が高い』と自信を見せています。というのも今回は候補者が乱立したので、1回目の投票では議員票で差がつきづらく、世論の後押しによる党員票で非常に有利になるとみられるからです」
「決選投票に進めば議員票が重視されますが、今回は、石破さん本人が頭を下げて支援をお願いしていて、これも今までにないことだといいます。ただ政権批判をたびたびしてきた石破さんですから、党内には不信感を持っている人がいまだに多いのも現実です」 次のページは ■総裁選8人目 加藤氏が出馬会見

■総裁選8人目 加藤氏が出馬会見

10日、8人目の候補者が名乗りを上げました。加藤勝信元官房長官です。

自民党 加藤元官房長官(68)
「私は安倍・菅・岸田政権の神髄を受け継ぎ、日本の国民の所得倍増、これを私の最重要目標と致します。国民の所得倍増は待ったなしであります」

加藤氏は初代1億総活躍担当大臣、厚生労働大臣、官房長官などを歴任。漫画「進撃の巨人」は全巻読破したと話す68歳です。

その髪型から、ネットでついたあだ名は「たわし」。

自民党 加藤官房長官(当時)
「たわしですか? 磨くための道具でありますから、自ら磨いていきたいと思います」

その加藤氏が最重要政策と位置付けたのが「所得倍増」です。

自民党 加藤元官房長官(68)
「国民の所得倍増に私は命を懸けて取り組んでまいります」

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■総裁選 過去最多“乱立” 課題は?

■総裁選 過去最多“乱立” 課題は?

今回の総裁選、候補者が乱立する中でいかに独自色を打ち出せるのかが、各候補者の課題となっています。 自民党 小泉元環境大臣(43)
「1年で3つの改革を実現をする、期限を切って、覚悟をもって、なにをやるかと示している唯一の候補ではないかと思います。できる限り早期に信を問うと明確にしているのも私だけだと思います」 デジタルセーフティネット構想・増税ゼロ政策

進次郎氏は政治改革、規制改革、選択的夫婦別姓導入などの選択肢の拡大の3つを1年で実施すると明言しているほか、茂木幹事長は増税ゼロ政策の推進、河野氏はデジタルセーフティネット構想を提唱。

「困ったときのヨシマサ」がキャッチフレーズの林官房長官は…

自民党 林芳正官房長官(63)
「成長戦略、いまの1丁目1番地はGXであります」 化石燃料をできるだけ使わずにクリーンなエネルギーを活用する取り組みを重視しています。

一方、小林前経済安保担当大臣は…

自民党 小林前経済安保大臣(49)
「再生可能エネルギーに偏り過ぎた現行のエネルギー基本計画を、抜本的に大胆に見直します。安全性が確認された原発の再稼働、そしてリプレース、新増設、これにも取り組んでいきます」

総裁選ではエネルギー政策も争点の一つとなりそうです。

経済成長を政策の柱に据えた高市経済安保担当大臣。前回の総裁選では行わなかった党所属議員への挨拶まわりを今回は始めました。

自民党 高市経済安保担当大臣(63)
「今度こそ勝ってやるという気持ちで一所懸命やります」

告示まであと2日。11日は、上川外務大臣が出馬を表明する予定です。

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