兵庫県の斎藤知事の疑惑を巡る問題で、議会最大会派の自民党は、知事が辞職に応じない場合、開会初日の今月19日に不信任決議案を提出する方向で調整していることが分かりました。
知事は、議会で不信任決議案が提出され、可決された場合の対応について「法律に基づき判断する」と述べ、「辞職」もしくは「解散」を選択するかについて明言を避けました。
■兵庫県議会の全議員が辞職要求の異例事態 19日の議会初日に不信任決議案提出か
斎藤知事のパワハラなどの疑惑を告発する文書を巡っては、維新がすでに知事に『辞職』と『出直し選』の要求を提出し、12日には、自民など残りのすべての会派と無所属の議員が辞職を求めます。
これで県議会の議員86人全員が知事に辞職を求める異例の事態となっています。
関係者によると、知事が辞職をしない場合には、最大会派の自民党が「辞職を求める知事に、代表質問などする必要はない」として、9月議会の初日となる19日に不信任決議案を提出する方向で各会派と調整していることがわかりました。
■不信任決議案可決で「辞職」か「解散」か明言避ける
斎藤知事は、11日午前、記者団の取材に応じ、不信任決議案が出され、可決された場合について「法律に基づき判断する」と述べ、対応について明言を避けました。
Q不信任決議案可決されたら、議会解散するのか、それとも辞職するのか?
【兵庫県・斎藤元彦知事】「これは地方自治法に基づいて、議会が提出や可決についてのご判断をされるということになります」
「それが、どうなるかっていうところは見えないところもありますけども、それに対しては私も法律に基づいてどのように対応するかっていうのは、判断するということになると思いますね」
■「県民に不安を与えてしまい申し訳ない。自分なりに説明させて頂いたつもり」
また、全会派、全議員が知事に対して辞職を求めていることについて、「県民に不安を与えてしまい申し訳ない」と語りました。
【兵庫県・斎藤元彦知事】「改めて今の状況になってということについて、県民の皆さんにご心配、そしてご不安を与えているということは大変申し訳ないと思っています」
「議会側からのそういった申し出というものは、大変重いものだという風に受け止めています」
「私としては自分なりに(疑惑などについて)説明をさせて頂いています」
「至らなかった点、行為が不快であったりとか、そういったものを与えていた点については、私自身は真摯に反省しないといけないですし、改めなければいけないと思っていますけども、私としては、これまで自分なりに説明をさせて頂いたというつもりですね」
■「事実関係の調査が優先課題」と知事
Q百条委員会も第三者委員会の調査も結果が出ていない状況の中で、不信任決議案が出されるといった動きをどう思うか?
【兵庫県・斎藤元彦知事】「やはり議会側からの申し入れで第三者委員会、それから百条委員会をやっていこうということですから、私としてそこは事実関係の調査をしっかりやっていくことが優先課題だと思っています」
「その中で私が改めるべきこと、それから当局としてしっかり改善すべきこと、贈答品の問題、物品受領の問題であったり『ハラスメントのない職場をつくっていく』とか。あとは『公益通報に関する窓口』の問題とか、色んな課題を改善して、良くしていって、県政をあるべき姿にしていくということが私は大事だと思います」
「そういう意味で調査に対応したり、そして、その後に改善をしていくということが、私のやるべきことだと思いますし、そこは、議会側にもご理解頂きたいなと思っていました」
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