千葉県習志野市は、周辺環境が悪化するようなハトへの餌やりなどを禁止する条例の制定を目指し、パブリックコメントを募集している。JR津田沼駅周辺では、餌やりでハトが多数集まり、苦情が出ているという。

 条例案の仮称は「市ポイ捨て等及び生活環境が損なわれる給餌(きゅうじ)の防止に関する条例」。たばこの吸い殻や空き缶のポイ捨てなどのほか、地域住民の間で問題化するような動物への餌やりを禁止する。特に市内の駅周辺を重点区域に定め、区域内で指導に従わない場合は、1万円以下の過料を科す。

 環境政策課によると、津田沼駅周辺で頻繁にハトへの餌やりをしているケースがあり、歩道がハトで埋まったり、フンによる悪臭がしたりし、市民から苦情が寄せられているという。

 ポイ捨てなどを禁止する条例はすでにあるが、周辺環境が悪化するような餌やりを規制する条例がなかったため、現行の条例を一度廃止したうえで、ポイ捨てと餌やりを禁止する条例を新たに制定することにした。

 市は条例案の骨子をホームページなどで公表し、30日までパブリックコメントを募集している。来年4月の施行を目指すという。同課の担当者は「餌やりを禁止する条例は、全国に事例があるが、県内では初めてではないか」としている。(本田大次郎)

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