福岡県直方市は、市が委託する浄水施設工事をめぐり収賄の罪に問われている市の職員を9日付で懲戒免職処分にしたと発表しました。
懲戒免職となったのは、収賄の罪で起訴されている市の元係長、阿部智明被告(49)です。
市によりますと、阿部被告は市が委託する浄水施設の管理業務をめぐり2022年から去年にかけて除草工事に業者が入れるように紹介した見返りに、数回にわたり釣具やゴルフ用品などを要求し、約120万円相当を受け取ったということです。
市はこの行為が地方公務員法や市の規則などに違反するとして、阿部被告を9日付で懲戒免職としました。
また、管理監督責任を問い、当時の管理監督者にあたる市民部の理事など4人をいずれも戒告処分としました。
阿部被告は5月に収賄の疑いで警察に逮捕され、7月に起訴されています。
直方市の大塚進弘市長は「今回の事案を重く受け止め、改めて職員一人ひとりに対して、服務規律確保を徹底し、市民の疑惑や不信を招くような行為を厳に慎むよう、周知徹底を図るとともに再発防止に全力を挙げる所存でございます。改めて、市民の皆様をはじめ、関係者の皆様方に対しまして、多大なるご迷惑をおかけしましたことに深くお詫び申し上げます。」とコメントしています。
一方、10日に福岡地裁で開かれた裁判で阿部被告は「便宜を図った行為は直方市職員としての職務に関連する業務ではない」などと起訴内容を否認し、無罪を主張しています。
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