兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会の全会派・議員が知事への辞職要求で一致したことを巡り、知事は11日の定例記者会見で、「自分自身に対して悔しい思い」と涙を流した。そのうえで、「未来の兵庫のために頑張っていきたいという思いはご理解いただけるように頑張っていきたい」と続投への意欲を示した。
日本維新の会と県議会第2会派の維新県議団は9日、斎藤知事に対し、辞職と出直し選を求める申し入れ書を提出した。12日には最大会派の自民党など4会派と無所属議員が共同で辞職要求する。知事は「大変重い申し入れで、真摯(しんし)に受け止めたい。文書問題の調査や、9月補正や来年度予算の議論をしっかりやっていくことが今の思い」と改めて辞職を否定した。
19日開会の9月定例県議会では、第4会派のひょうご県民連合(立憲民主党系など)が斎藤知事の不信任決議案を提出する方針を決めている。知事が辞職に応じない場合、自民や維新も対応を検討している。不信決議案の可決には議員の3分の2以上が出席し、4分の3以上が賛成する必要がある。【中尾卓英、山田麻未、中田敦子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。