自民党総裁選挙の立候補の受け付けは、午前10時から党本部の9階に設けられた会場で行われ、9人の候補者の代理人が20人の国会議員の推薦人名簿などを添えて届け出を済ませました。

そして抽せんの結果、届け出順は、高市経済安全保障担当大臣、小林鷹之氏、林官房長官、小泉進次郎氏、上川外務大臣、加藤元官房長官、河野デジタル大臣、石破元幹事長、茂木幹事長の順に決まりました。

候補者の数は、1972年に推薦人を必要とする仕組みが導入されて以降、過去最多となりました。

9人は午後には、党本部で行われる立会演説会に臨み、本格的な論戦がスタートします。

選挙戦では、政治とカネの問題を受けた党の信頼回復のための党改革や政治改革のあり方、経済・財政政策や物価高対策、子育て支援を含めた社会保障政策、人口減少対策や地方活性化策、それに外交・安全保障政策などが争点となる見通しです。

今回は、前回・3年前と同じく全国の党員・党友による投票が行われ、国会議員1人1票の「国会議員票」と、それと同数の「党員票」の合計で争われます。

国会議員の投票は今月27日に党本部で行われ、前日26日までに投票が締め切られる「党員票」とあわせてその場で開票され、新しい総裁が選出されることになっています。

総裁選の仕組みは

自民党総裁選挙の投開票の仕組みです。

総裁選挙は、国会議員1人1票の「国会議員票」と、全国の党員・党友による投票で配分が決まる「党員票」で争われます。

今回、「国会議員票」と「党員票」は同数のいずれも367票、あわせて734票となる見通しです。

「国会議員票」は党本部で投票が行われ、その場で開票されます。

一方、党員投票は、党の規程では去年までの2年間、党費を納めた党員に選挙権が与えられることになっていますが、3年前の総裁選挙などと同様、今回も特例で去年1年分の党費を納めた党員にも与えられます。

「党員票」の投票は、開票日前日の26日に締め切られ、各都道府県連が集計した投票数を党本部でまとめ、いわゆるドント方式で候補者に配分されます。

そして「国会議員票」と「党員票」をあわせた有効票の過半数を得た候補者が、新総裁に選出されます。

ただし、1回目の投票で過半数を得る候補者がいなかった場合は、上位2人による決選投票が行われます。

決選投票は、国会議員が改めて1人1票を投じるのに加え、各都道府県連にも1票ずつ割りふられます。

各都道府県連の1票は、党員投票の結果に基づき、上位2人のうち得票数が多い候補者が自動的に獲得する仕組みです。

総裁選のスケジュールは

総裁選挙のスケジュールです。

総裁選挙は12日に告示され、選挙期間は15日間となり、いまの規程が設けられた1995年以降、最も長くなります。

選挙期間中は、候補者が全国各地で街頭演説を行ったり、討論会を行ったりして、政策や主張を訴えます。

「党員票」の投票は、開票日前日の26日に締め切られます。

そして、投開票日の27日に、新しい総裁が誕生します。

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