兵庫県議会の全議員から辞職を求められた斎藤知事は「3年間一生懸命やってきたつもり。私は頑張っていきたい」と述べました。
■県議会の全議員から辞職要求
12日午前、兵庫県議会最大会派の自民党など65人が連名で斎藤知事に辞職を申し入れました。
辞職を申し入れた理由として自民党の北野実幹事長は「「知事という職責を果たすためには、法令遵守は当然のことながら、人として守るべき倫理や道徳といった道義的責任がより強く求められるが、知事の発言からは道義的責任を有している態度を見出すことはできない」と語りました。
知事のパワハラなどの疑惑を巡っては、すでに維新が『辞職』と『出直し選挙』を申し入れていて、86人の県議全員から辞職を求められたことになります。
■「指摘は大変重い。でも県政を担わせてほしい」
県議全員から辞職を求められた斎藤知事は12日午後、記者団の取材に応じ「自分の至らない点はあるが、県政を担わして頂きたい」と述べ、辞職を否定しました。
【兵庫県・斎藤元彦知事】「議会からのご指摘は大変重い、私自身も自分の至らない点、そして、良くない点、あるかと思いますけども、それでもなお、県政を担わさして頂きたいという私の強い思い」
「やはり1つ1つの政策というものは、県民の皆様にとって大事なものですから、そこを県議会にもご理解頂きながら、県政を前に進めていくということが、私にとって大事だという風に思っています」
■「3年間一生懸命やってきたつもり。県民に理解頂けるよう頑張りたい」
また、県民に対する思いを問われ「3年間、一生懸命やってきたつもり。県民に理解頂けるよう頑張りたい」と述べました。
【兵庫県・斎藤元彦知事】「県民の皆さんに多くのご心配やご不安を与えているという風に思いますので、私としては、これまで3年間、自分なりに一生懸命やってきたというつもりで、今回の文書問題についても、様々な指摘ありますけど、法律上含めて1つ1つやってきたという風に思っています。しっかりやってきたと思っています」
「そんな中で、県民の皆さんにご不安やご心配を抱かしているということは、結果的にほんとに申し訳ないと思っていますし、心からお詫びを申し上げたいと思います」
「その上でしっかりと、県政を物価高騰対策を含めて大事なところですから、来年度予算を含めて県民の皆さんにご理解を頂けるように、私は頑張っていきたいと思っております」
■不信任案可決の場合「辞職」か「解散」か 明言せず
自民党会派は知事が辞職に応じない場合、議会初日の19日に不信任決議案を出す方向でほかの会派と調整しているということです。
斎藤知事は、不信任決議案が可決された場合、「法律に基づき判断する」と述べ、「辞職」もしくは「解散」を選択するかについて明言を避けています。
過去に都道府県の知事で不信任決議が可決されたのは「脱ダム宣言」などで議会と対立した長野県の田中康夫元知事など4人。
不信任決議案が可決された場合、知事は辞職か議会の解散を選ぶことになりますが、総務省によると、議会の解散を選んだ人は誰もいないということです。
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