立憲民主党代表選の4候補は12日、自民党総裁選に出馬した9氏が政見に掲げた政治改革などに関し「立民の二番煎じ」(泉健太代表)と一斉に批判した。次期衆院選での政権奪取に向けて、党の先頭に立つ決意を重ねて表明した。
野田佳彦元首相は自民の政治改革案に触れ「今頃言うな」と断じた。「政権交代前夜だ。相手が刷新感を装うならば、こちらは安定感で論破する」とも語った。
枝野幸男前代表は選択的夫婦別姓の導入や政治改革は大賛成と主張。その上で「法律を成立させずに秋の臨時国会で衆院を解散するなら、やる気がないか自信がないかだ」と挑発した。
泉氏は「立民の政策を恥ずかしげもなく打ち出す自民を認めてはいけない」と強調。「われわれは本気の政治改革を訴えている。クリーンな政治を皆で実現しよう」と呼びかけた。
吉田晴美衆院議員は「先の通常国会での議論を先延ばしにして衆院選目前に出してきた」と指摘。非正規雇用の拡大などがもたらす閉塞感を「立民が打破する」とした。
日本維新の会の藤田文武幹事長は取材に「政治が信頼を取り戻せるかどうかの分かれ道だ。有言実行できるのかどうか見定めたい」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表は「誰が総裁になっても政治資金規正法の抜本的な再改正は期待できない」との談話を出した。
共産党の田村智子委員長は記者会見で、労働市場の流動化を目指すとして一部候補が掲げる解雇規制緩和は財界の支持狙いだと問題視。「これまでの自民政治と変わらない」と訴えた。〔共同〕
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