自民党総裁選が9月12日に告示され、過去最多となる9人が立候補しました。11日には拉致被害者家族会が会見で拉致問題解決への覚悟を示すよう求めていましたが、決意表明で拉致問題に言及した候補者は小林鷹之氏と加藤勝信氏の2人のみでした。
岸田首相の退任表明により、その後継を選ぶことになった今回の自民党総裁。
立候補の届け出は午前10時15分に締め切られ、閣僚や党三役の経験者9人が立候補しています。
午後からは立候補した9人が自らの決意を発表する演説会を開催。ここで注目されたのが…
【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「命のかかった拉致問題解決に触れる方が極めて少ないことに大きな不安を感じる」
政府が最重要課題に位置づける拉致問題への言及が少ないことに危機感を感じた拉致被害者家族会は11日、自民党総裁選前としては初めて会見を開き、解決への覚悟を示すよう求めていました。
【横田めぐみさんの母・早紀江さん】
「何も言わないで避けているような形では解決が難しいと思う。拉致事件をこう思いますと、こうしなければいけないと思うということを、もっと本気で言ってくれる議員がたくさんいてほしいと思っている。」
そして迎えた12日の決意表明。
9人の候補者は10分の持ち時間の中で、裏金問題に揺れた党の改革や少子化や物価高対策などについて自身の決意を語っていきますが…
【小林鷹之 氏】
「拉致問題については、一日も早い拉致被害者全員の帰国実現のため、あらゆる手段をつくす」
【加藤勝信 氏】
「全ての拉致被害者の即時帰国を目指す」
現役の拉致問題担当大臣や北朝鮮との交渉などにあたってきた外務大臣の経験者、そして拉致被害者5人の帰国を実現した元首相を父に持つ候補がいたものの、拉致問題に言及したのは2人だけでした。
こうした中、北朝鮮による拉致被害のあった新潟県選出の国会議員の役割は大きくなっています。
高鳥議員が高市さんを、細田議員と斉藤議員が小林さん、小林議員は林さん、鷲尾議員は小泉さんの推薦人代表を務め、麻生派に所属する塚田議員は同じ派閥の河野さんを支持。泉田議員は石破さんの支持に回っています。
まずは、それぞれの議員が支持する候補に向け、拉致問題解決への覚悟を示すよう求めていくことも重要です。
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