関西電力の原発から出る、使用済み核燃料の県外搬出計画の見直しをめぐる問題で、12日行われた県議会の代表質問で、主な会派から「関電が約束を守らない以上、原発を即停止するべき」との意見が相次ぎました。杉本知事は「すぐに停める考えはない」と述べ、県議会と知事との意見が割れた形となりました。
12日に行われた県議会の代表質問で、最大会派・自民党福井県議会の西本正俊議員は、青森県六ケ所村にある再処理施設の完成の遅れから関西電力の使用済み核燃料の
県外搬出計画にも遅れが出ることについて「美浜3号、高浜1、2号機の運転を実施しないという発言をしているが、ロードマップを見直さなければならないこの状況では、当時の発言まで立ち戻って議論する必要がある」と述べました。
また、民主みらいの渡辺大輔議員も「県との約束の不履行であり、改めて40年超の延長運転が認められないものと考える」と述べました。
これに対し杉本知事は「現状では今すぐ停止とは考えていない」と述べ、運転期間が40年を超える原発3基をすぐに停止する考えはないことを示しました。
知事は、あくまで関西電力が2024年度末までに提出する県外搬出の新たな工程表の内容を見極める姿勢です。
県議会は、これまで県の原子力政策に関し、全面的に知事に一任してきましたが、国や関電だけでなく杉本知事にも厳しい判断を迫った形となりました。
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