【ベルリン、北京=時事】ドイツのピストリウス国防相は13日、海軍のフリゲート艦「バーデン・ビュルテンベルク」と補給艦「フランクフルト・アム・マイン」が台湾海峡を通過する航路に入ったと明らかにした。独軍艦の同海峡通過は22年ぶり。ルールに基づく国際秩序の重視を打ち出す狙いで、中国は反発している。
独政府はかつては経済的な結び付きを重視し、中国に融和的な姿勢が目立った。しかし、香港の民主化弾圧やロシアのウクライナ侵攻を背景に方針を転換。台湾への威圧を強める中国へのけん制も込めた。ピストリウス氏は「そこは国際水域であり、最短かつ最も安全なルートだ」と述べた。
ロイター通信によると、関係筋は14日中に通り抜ける見通しだと説明した。
中国外務省の毛寧副報道局長は13日の記者会見で、中国の法律と国際法に基づく各国の航行の権利を尊重するとしながらも、「航行の自由を名目にして挑発し、中国の主権と安全を脅かすことには断固反対する」と批判した。
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