14日に行われた日本記者クラブ主催の自民党総裁選候補者による討論会では、早期の衆院解散・総選挙を主張する小泉進次郎元環境相が具体的な解散時期を問われたのに対し、首相指名選挙を行う臨時国会を召集しないと解散できないと説明。質問の焦点をずらすような回答に、質問者がいら立つ一幕があった。

◆質問者「そんなことは分かっている」

 質問者は、国民に判断材料を与えるためにも、全閣僚が出席して一問一答形式で議論する予算委員会を臨時国会で行った後に解散する意思があるかと問うた。

自民党総裁選の立候補者討論会で発言する小泉元環境相=14日、東京・内幸町の日本記者クラブで(池田まみ撮影)

 これに対し、小泉氏は「総裁選が終わった27日に解散するかのような印象で言っているが、首相指名を受けて…」と説明し始めたため、質問者が「そんなことは分かっている」と反論した。小泉氏は総裁選を通じて判断材料は与えられるとし「できるだけ早期に解散する。改革プランは明確に話している」と強調。予算委を行うか明言は避けた。  小泉氏の回答に対する感想を問われた石破茂元幹事長は、予算委は行うべきだと指摘。「解散でこの国から衆院議員がいなくなる。世界情勢がどうなるかわからないのに『すぐ解散します』と私は言わない」と述べた。(川田篤志) 

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