自民党の総裁選挙に立候補した9人が14日午後、そろって日本記者クラブ主催の討論会に臨みました。
討論会は午後1時から開かれ、他の候補者を指名する形の討論では、まず石破元幹事長に質問が集中しました。
小林前経済安保相:
原発ゼロ、少なくとも原発比率を下げるというお考えなのか。どうやって安価で安定した電力供給を確保していくのか。
石破元幹事長:
省エネも最大限にやっていかなければなりません。それは結果として、原発のウエートを下げることになっていくということ。
小泉元環境相にも3人が質問をしました。
上川外相:
(カナダの)カナナスキスというところでG7首脳会議が行われます。首相として首脳会議におきまして、どのような発信をなさるのでしょうか。
小泉元環境相:
来年のカナダのサミット、首相就任同い年のトルドー首相とともにG7の連携がさらに深まる、そんなサミットにしていくことをお約束する。
記者クラブ側からは、岸田政権を中枢で支えるポストの2人に対し、“責任”について質問がありました。
林官房長官:
(岸田)首相がお辞めになるという情報に接した時は、半日ぐらいぼう然自失でございましたけれども、ここまで来た(良い)流れをしっかり引き継いでいかなければいけないのではないかと。
茂木幹事長:
残念ながら、政治とカネの問題については国民皆さんから納得のいく評価をいただいていない。これについては、さらなる改革をしっかり進めていく責任がある。
また、政治とカネの問題への対応や経済・財政政策なども議論となりました。
高市経済安保相:
総裁が変わったからといって(処分を)すべてひっくり返すというようなことは、もうこれは独裁だと思います。しかし新しい事実は出てきたら再調査をしなければいけない。
加藤元官房長官:
(「政策活動費」)は相手との関係(もあるの)で、それに対しては第三者機関等を通じて公開非公開、これをチェックする必要があるだろうと思います。
河野デジタル相:
プライマリーバランス(基礎的財政収支)を均衡させますという話だけではなくて、財政収支をどうするんだという議論をしなければなりません。予算事業の中で切れるところはたくさんあると思います。
討論会の終盤には、小泉氏が掲げる衆議院の早期解散について、石破氏が「国民に判断してもらう材料を提供するのは、政府と党の責任だ。国民に対する畏れの念は持っていたい」と否定的な見解を示しました。
この後、候補者らは最初の地方遊説に向かいました。
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