自民党の派閥の裏金事件で処分決定後、初めて岸田文雄総理大臣が衆議院予算委員会の集中審議に出席した。自民党は政治資金規正法の改正案を未だ示していない。与党である公明党からも厳しく追及されている。
■公明からも厳しい追及も 自民が具体案を示さず
公明党 赤羽一嘉議員
「自民党案がまとまらないという現状は、本当に総理が先頭に立って取り組んでいると言えるのでしょうか」
後半国会、最大の焦点となる政治資金規正法の改正。当事者にもかかわらず、未だ具体案を示していない自民党に対し、与党である公明党からも厳しい追及があった。
赤羽議員
「真剣に法改正を実現する覚悟があるのなら、私はすぐにでも自民党案を提示すべきであると思います。いつ提示するのか明言を頂きたいと思います」
岸田総理
「取りまとめ次第、与党としての考え方をこの国会の議論に供し、今国会において間違いなく政治資金規正法の成立に向けて作業を進めていきたい」
赤羽議員
「取りまとめ次第というのでは、やはり通じないと思いますよ」
■続く論戦…森氏への聴取について追及も
一方、野党は裏金事件への関与が指摘されている森元総理への聴取について追及した。
立憲民主党 岡田克也幹事長
「森元総理はキックバックの存在を知らなかったというふうに答えられたんですか?」
岸田総理
「こうした慣行がいつから始まったのかというようなことについて(森元総理から)直接関与したという証言は得られなかったということであります。それ以上については、聞き取り調査の内容について詳細を明らかにしない」
岡田幹事長
「それは何も説明したことにならないじゃないですか?それで納得する国民がどれだけいるんですか?そんないい加減なことで許されるんですか?」
岸田総理
「噂の域を越えて、森元総理の具体的な関与について確認できる発言はなかったということを申し上げております」
電話で聴取した状況について問われると、岸田総理は次のように述べた。
岸田総理
「私の責任で聞き取り調査を行いました。記録はございません」
岡田幹事長
「それは何もしてないのと一緒ですよ。総理ご自身が(聴取を)やっていて、電話でやって記録もないし、周りの人もいなかったんだと。で、何もなかったんだと。誰が信じますか?」
自民党の裏金事件を巡り、続く論戦。「取りまとめが遅い」と批判を浴びる政治資金規正法改正の自民党案について22日夕方、動きがあった。
自民党 茂木敏充幹事長
「今週中って話ありましたけど、できましたらですね、明日にも取りまとめを行われれば。こんなふうに思っております」
(羽鳥慎一 モーニングショー2024年4月23日放送分より)
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