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 自民党の総裁選は告示後最初の週末を迎え、候補者9人による公開討論会が開催されました。およそ2時間の論戦のなかで、総裁に近付いたのは?

■世論調査で人気集める小泉氏・石破氏に質問集中

 総裁選告示後、初の週末。15日、9人の候補者は福島県で演説を行いました。

 14日に9人がそろったのは、日本記者クラブです。候補者同士の質問では、世論調査で人気を集める小泉氏と石破氏に質問が集中しました。

 上川氏から来年カナダで開催されるG7で何を発信するか問われた小泉氏は、こう答えました。 元環境大臣 小泉進次郎氏(43)
「(カナダの)トルドー首相は就任した年は43歳です。私は今43歳です。43歳総理就任というトップ同士が胸襟を開き、新たな未来志向の外交を切り開いていく」

 総裁選後を見据え、協力を呼び掛けるような場面もありました。

幹事長 茂木敏充氏(68)
「自分なりの確信をもって、政策活動費は廃止しようと訴えさせていただきました」 小泉氏
「改革を同じ方向性をできると言ってくれる方々と一緒に協力して前に進めて、言ったことはやる政治改革を進めていきたい」

 一方で、議論を呼んでいる「解雇規制の見直し」については、発言一つひとつに神経をとがらせます。

元官房長官 加藤勝信氏(68)
「解雇規制の見直しで、少しお話を聞きたいと思います。成長分野に対して労働移動を円滑化、あるいは促進をしていくことは、私の思う“国民の所得倍増”には必要だと思います」
「(小泉氏は)企業からすると、予見可能性が低い時代に世の中が変わっているから、非正規の方を雇うインセンティブが強い」 小泉氏
「うん」 加藤氏
「そこをしっかり今の時代に合ったルールに変えて、正規の方を働きやすくすると言われて」 小泉氏
「正規の方を雇いやすいように」 加藤氏
「ごめんなさい」 小泉氏
「はい」

 また、早期解散の意義について日本記者クラブ側から問われると、感情をあらわにする場面もありました。

小泉氏
「まるで27日に総裁選が終わって、その日に解散するかのような印象で、一部の方々は言っているかもしれませんが、それはできないんです。なぜなら、その後に首班指名を受けて」 記者
「そんなこと分かっていますよ」
「みんな良いことしか言わないんですよ。その良いことしか言わないのを比較して、どうするんですか。総理大臣になって何をするかということをやるわけですから。それは総裁選とは違いますよ」 小泉氏
「我々全員、総理大臣になったら何をするかを話しているんですよ。総裁になったらという範囲内で語っている方は、誰もいないですよ」

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■「選択的夫婦別姓」「ライドシェア全面解禁」は?

■「選択的夫婦別姓」「ライドシェア全面解禁」は?

 そんな小泉氏が掲げる政策「選択的夫婦別姓」について、反対する主張もありました。

外務大臣 上川陽子氏(71)
「賛成の立場をこれまでも貫いてきましたけれども、社会が分断してしまう、深い分断に陥る危険性。しっかりと納得をしていくプロセス、これをさらに深めていく必要があるのではないか」

 ライドシェアの全面解禁については、次のように述べました。

経済安保担当大臣 高市早苗氏(63)
「ちゃんと車両が整備されているのかという安全性とか、性犯罪に遭わないかとか、ドライバーの方も危険な目に遭うかもしれないし、乗っているお客さんもその可能性があります」

■「エネルギー政策」「防災省・庁構想」は?

 5度目の総裁選となる石破氏には、初出馬の小林氏がエネルギー政策について問います。

前経済安保担当大臣 小林鷹之氏(49)
「再エネに偏り過ぎた現行のエネルギー基本計画は、年内にも変えるべきだと思っています。(石破氏は)原発ゼロ、少なくとも原発比率を下げるという考えか」 元幹事長 石破茂氏(67)
「3.11の教訓を決して忘れてはいけません。地熱は世界第3位の潜在力を持っています」 官房長官 林芳正氏(63)
「もう少し詳しく防災省構想、防災庁構想について教えていただければと思う」 石破氏
「(今の防災担当は)2年来ては元の役所に帰っていく。それでは知識も経験も蓄積できない。こういう状況は即刻改めます。今ある内閣府防災担当の人員を強化し、予算を増やす。これが第一段階です」 林氏
「今のノウハウを蓄積して、すわという時にはそれぞれの人が有機的につながる。中身の議論をまずやってから、必要があれば庁なりの組織にしていくことが、非常に現実的だと思う」

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■柴山元文科大臣「この人という決め手がないよう思う」

■柴山元文科大臣「この人という決め手がないよう思う」

 序盤から熱を帯びる論戦。テレビ朝日が現時点での議員投票の動向を調べたところ、小泉氏がトップで50人を超え、ついで小林氏が40人を超える動きとなっています。およそ80人については、動向が分かっていません。  週末、誰に投票するかを固めていない1人、柴山昌彦元文部科学大臣(58)は、討論を食い入るように見ていました。 柴山氏
「日本の未来のために誰がベストかになりますと、今のところ、この人という決め手がないように思う」

 前回は、高市氏や岸田氏を推していた安倍派にいながら、党員人気があり政策に共感した河野氏の支持に回っていました。ただ、今回はこう話します。

柴山氏
「ワクチンの問題もマイナンバーカードの普及も、非常に実績もあると思います。ただ、国民が今求めているのは、そういうものがなくても安心・安全というものが未来にあるのかな」

 そんな河野氏は政治資金パーティーを巡る問題について、次のように発言しています。

デジタル大臣 河野太郎氏(61)
「不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとして前へ進んでいきたいと思っております」  柴山氏も不記載額896万円で処分を受けた1人ですが、次のように話します。 柴山氏
「不記載の問題ではあるんですけど、お金の使途について国民の信頼性ということについては、(返還)一つの考え方かなと思っています」

 総裁選は、27日に投開票を迎えます。

(「グッド!モーニング」2024年9月16日放送分より)

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