兵庫県知事の文書問題を巡る第三者委員会の初会合後に記者会見する藤本久俊委員長(右から3人目)ら=神戸市中央区の兵庫県民会館で2024年9月18日午後5時45分、栗田亨撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事(46)がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県が設置する第三者調査委員会の初会合が18日、神戸市内であった。県議会の調査特別委員会(百条委)とは別に、パワハラや贈答品の受け取りなど七つの疑惑と、公益通報としての県の対応の妥当性について調査する。2025年3月末までに報告書を取りまとめる方針。

 委員は県弁護士会が推薦した3人の弁護士で、いずれも元裁判官。調査員として別に3人の弁護士がおり、計6人で構成する。資料収集や関係者へのヒアリングを実施し、ホットラインを設けて県職員らから情報を募る。委員長の藤本久俊弁護士は会合後、「百条委とは違い非公開なので、臆せずにして情報提供してほしい」と協力を呼びかけた。

 第三者委は「中立性と客観性を担保した形で再調査を行うべきだ」として県議会が設置を求めていた。【栗田亨】

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