立憲民主党の代表選挙は、23日の投開票に向けて、野田元総理大臣、枝野前代表、泉代表、吉田晴美氏の4人による選挙戦が続いています。

今回の代表選挙は、合計740ポイントで争われ、内訳は衆参両院の副議長を含む136人の国会議員に1人2ポイントで、272ポイント、98人いる国政選挙の公認候補予定者に1人1ポイントで98ポイント、それに全国の地方議員と、党員・サポーターには、それぞれ185ポイントが割り当てられます。

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ポイント・党員・サポーターとは

野田元総理大臣は、議員会館の事務所で、1人1ポイントの投票権を持つ国政選挙の公認候補予定者に電話をかけて支持を求めました。

このあと野田氏は記者団に対し「地方議員や党員・サポーターの郵便投票の締め切りはきょうまでなので、今後は公認候補予定者や投票先が未定の国会議員への働きかけに絞られてくる。ベストを尽くしたい」と述べました。

その上で「場合によっては決選投票になることもありえるので、そういうことも念頭に置いて勝ち切るための戦いをやっていきたい」と述べました。

枝野氏「残り期間 集中的にネット発信」

枝野前代表は、議員会館の事務所で、自身の選挙対策本部長を務める近藤昭一衆議院議員らと選挙戦の情勢分析を行った上で、若者に向けた訴えを強化することなど今後の方針を確認しました。

このあと枝野氏は記者団に対して「地方議員や党員・サポーターによる投票はインターネット投票であれば、まだ締め切りまで時間がある。残りの期間、集中的にネットを通じた発信を頑張りたいし国会議員や国政選挙の公認候補予定者への働きかけも仲間とともに進めていきたい」と述べました。

その上で「投開票が行われる党大会では、いま暮らしの現場で困っている人の声をしっかり受け止めていると伝えられるような演説ができるよう準備したい」と述べました。

泉氏 旧統一教会と自民党「調査は不十分」

泉代表は、議員会館の事務所などで選挙戦終盤での支持拡大に向けて戦略を練ったほか、メディアの取材に応じました。

また午後には野党の会合に出席し、旧統一教会と自民党との関係をめぐって「岸田総理大臣は『自民党と組織的関与はない』と言い続けてきたが、個別の議員に対する調査は不十分で、総裁選挙の候補者は再調査への見解を明らかにすべきだ」と述べました。

その上で「旧統一教会に多額の献金などをした被害者は放置された状態で、立憲民主党は引き続きこの問題に取り組んでいく」と述べました。

吉田氏「決断を受け止めて投票日に」

吉田晴美氏は午後、自身のYouTubeチャンネルで江田・元代表代行と対談しました。

この中で江田氏は、みずからは立候補せず吉田氏の支援にまわったことについて「苦渋の決断だったが、吉田氏が立候補したことでジェンダー平等という党のイメージが傷つかず救われた」と激励しました。

これに対し吉田氏は「決断を受け止めて投票日に向かっていきたい」と応じました。

このあと吉田氏は記者団に対し「選挙戦終盤は国会議員と国政選挙の公認候補予定者に語りかけていきたい。過去に3回落選し、苦しみを経験している身として特に、公認候補予定者に『皆さんが当選したら活躍できる党だ』と訴えていきたい」と述べました。

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