知事不信任の受け止めです。9月19日、兵庫県議会で斎藤知事への不信任決議案が可決されました。かつて田中県政時代に副知事として知事不信任を経験している阿部知事は、一連の問題に「県民のためにも議会と意思疎通をしていくことが望ましい」と述べました。
長野県・阿部守一知事:
「ああいう状況だと政策が進んでいかない状況だったと、改めて思い返している」
20日の会見で阿部知事は、兵庫県政の混乱について自身の経験を踏まえ、こう感想を述べました。
兵庫県議会(19日):
「知事に対する不信任決議案は可決されました」
一連の「パワハラ」や「おねだり」の問題を受けて兵庫県議会は19日、斎藤知事の不信任決議案を全会一致で可決しました。この後、知事は議会の解散か失職を選ぶことになりますが、現段階で明らかにしていません。
知事の不信任決議案の可決はこれが5例目。その一つが、2002年の長野県議会での可決です。
当時の田中康夫知事が打ち出した「脱ダム宣言」などの政策や政治手法をめぐり知事と議会が対立。不信任決議案が可決されました。田中氏は失職を選び「出直し選挙」で再選しています。
当時、副知事としてこの混乱を経験したのが阿部知事です。
長野県・阿部守一知事:
「激動の時代もあったわけだが、ああいう状況だと政策が進まない状況だと改めて思い返している。県議会と知事は車の両輪である、意思疎通をしながら県民のために進むのが望ましい」
一方、兵庫で問題となっている職員との関係については次のように述べました。
長野県・阿部守一知事:
「ともすると周りは(知事に)過剰に忖度しがち。(職員に)出迎えてもらっちゃったりとか、フラットな関係性だったりは、放っておくとなくなってしまうこともあるので、これからも常に自戒していかなければいけないと強く感じている」
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