◆企業・団体献金の廃止に反対する理由は
自民では、企業・団体献金の廃止に反対する理由として、小林鷹之前経済安全保障担当相が「企業・団体は社会で重要な役割を担っており、個人が善、企業が悪、という考え方はない」と主張。加藤勝信元官房長官は「特定の個人献金や政党交付金に過度に依存しない」と、多様な資金源の必要性を強調した。 賛否を明確にしなかった石破氏は、透明性が確保されれば問題ないとしつつ、「与野党間でさらなる議論」を求めている。 立民の枝野幸男前代表は「自民の『常識』は非常識と、国民があきれ果てている」と廃止を訴える。吉田晴美衆院議員は、廃止が政党交付金導入の前提だったと指摘する。◆夫婦別姓、党首任期中に導入する?
選択的夫婦別姓制度については、自民総裁や立民代表の任期中に導入するかどうかを聞いた。 自民で「導入しない」と答えた高市早苗経済安保相は、婚姻前の氏の「通称」使用に関する法案を国会に提出するとして「法案が成立すれば、結婚で姓が変わることによる不便はほぼなくなる」と持論を展開した。上川陽子外相は「どちらでもない」と回答。理由を「(導入の賛否で)議論が激しく対立してきた。無理に決めると分断が生まれる」と説明した。 「導入する」と答えた候補のうち、小泉進次郎元環境相は「世論調査でも、選択制であれば夫婦別姓を支持する声が増えている」として、導入のための法案の国会提出を掲げた。河野太郎デジタル相も「支障を感じる人がいる以上、(別姓を)選択できるようにすべきだ」と主張。自民では、小林氏と加藤氏、林芳正官房長官が「導入しない」と回答。石破氏と茂木敏充幹事長は導入の可否を明確に答えなかった。 野田佳彦元首相ら4人全員が「導入する」と答えた立民では、泉健太代表が自民に対して「総裁選の時だけ甘い言葉を言わず、(導入に)必ず賛成してほしい」と促している。(坂田奈央、井上峻輔) ◇ 東京新聞が各候補者に行った書面アンケートの回答全文は以下の通りです。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。