自民党の二階俊博氏

 和歌山県町村会は23日理事会を開き、次期衆院選で適用される「10増10減」に伴う区割り変更後の新和歌山2区について、不出馬を表明した二階俊博・元自民党幹事長(85)=和歌山3区=の三男で公設秘書の伸康氏に出馬要請することを全会一致で決めた。同党県連は候補者を決めていないが、岡本章会長(九度山町長)は「秘書として国の中枢を見続けてきた即戦力。世襲批判を和らげるため、町村長から出馬をお願いするのも一つの方法」と述べた。

 新和歌山2区を巡っては、候補予定者に決まっていた俊博氏が今年3月に次期衆院選不出馬を表明。県連は公募も含めて候補者を検討している。町村会は24日に伸康氏に出馬要請し、県連とも話し合うという。

 また、理事会では同党の鶴保庸介参院議員(57)=和歌山選挙区=の衆院新和歌山1区へのくら替え撤回を求める意見が出た。世耕弘成・前党参院幹事長(61)=同=が離党したことで、鶴保氏のくら替えにより政権与党の同党所属の参院議員が県内からいなくなるとの懸念の声があがったという。【駒木智一】

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