アメリカを訪れている岸田総理大臣は、国連で安保理改革などを訴え、初めて首脳レベルで改革の「緊急性」に言及した文書が採択されました。

 「ここまで書き込めたのは画期的だ」と外務省幹部は評価しています。

岸田総理大臣
「大多数の国が、常任・非常任(理事国)の双方拡大を支持し、安保理が国際の平和と安全に果たす役割や信頼回復の必要性を痛感しています」

 文書では、安保理での拒否権行使の抑制も促しています。

 改革の機運が高まっている背景には、ウクライナ侵攻やガザ情勢を巡る国連安保理の機能不全があります。

 日本は常任理事国入りを目指していて、担当者は「肌感覚でも熱意の高まりを感じる」と話しますが、「どうせ動かない」といった諦めの声もあります。

 「核兵器のない世界」についても、岸田総理は「道のりがいかに厳しくとも歩みをとめるわけにはいかない」とこだわりを見せました。

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