自民党の二階俊博元幹事長の三男で秘書を務める二階伸康氏は24日、地元・和歌山県の町村会から次期衆院選への出馬を要請され「重く受け止める」と述べた。

町村会は伸康氏への出馬要請の中で「和歌山県のことをしっかり考えていただける。選挙もそうだが、私たちは伸康さんを育てる形でしっかりと支えていきたい。いい答えを期待している」と伝えた。

要請を受けた伸康氏は記者団に対し「県下の町村においては様々な地域課題が現場にはある。その現場を舵取り役として日々担われている町村長さんより、私のようなものに対して全会一致で出馬要請をいただいたということは本当に重く重く受け止めなければならないと考えている」と述べた。

その上で「私自身は今は二階代議士の秘書という立場だ。この場で私の一存のみで何か重要な決定をすることは出来かねる。今まで二階代議士の政治活動を支えてきてくださった皆様にもご相談しなければならない。衆議院は常在戦場と言われる環境であるだけに、答えを時間をかけてはならないが、関係者の皆さんに相談し、意見を伺った上でしかるべきタイミングに、町村会に対して今日のお返事をしなければならない」と語った。

また、記者団から、自民党の派閥パーティー問題に関する受け止めを問われると「二階代議士がこの件に関して政治責任を明らかにした。私たちも同じ秘書という立場として、その責任は連帯して負うべきものだと考えている。従って次の選挙に自ら手を挙げるとかに関しては、果たして自分自身にその資格があるのだろうかということを常に自問してきた」と述べる一方、町村会からの決議を重く受け止め、熟考を重ねていきたいとの意向を示した。

さらに、世襲への批判については「私が最終的に出馬を決意した際に話をさせていただこうと思う。いずれにしても世の中全般に世襲に対していろんなご意見があることは当然承知している。そこに対してどういう姿勢・考えで臨むかは注目いただいているところだと思うので、その点も、いずれそういう場になれば明らかにしたい」と語った。

二階俊博元幹事長は、二階派の政治資金パーティー事件の責任を取り、3月に次期衆院選への不出馬を表明していて、後任選びが注目されてきた。

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