立憲民主党の代表選挙は23日に投開票が行われ、決選投票の結果、野田元首相が新たな代表に選ばれました。
代表選は、立候補した野田氏、枝野前代表、泉代表、吉田衆議院議員の最後の訴えの後に、国会議員らの投票が行われました。
全国の党員・サポーターや地方議員の票を加えた1回目の投票結果は、野田氏が267ポイントで1位、枝野氏が206ポイントで続きましたが、過半数に達せず、2人の決選投票にもつれ込みました。
野田元首相:
「親ガチャ」などという言葉は死語にしようじゃありませんか。この国に生まれて良かったと思える国、ガチャに当たったと言える国を作ろうじゃありませんか。金権政治を終わらせ、世襲政治を制限する政権交代こそが最大の政治改革であります。
枝野前代表:
裏金問題などにふたをして、政治不信をさらに募らせ、民主主義そのものを基盤を失っていくのか。そんな明日を絶対に許してはなりません。人間中心の経済を、社会全体で支え合う、もっと良い未来を切り開いてまいります。
国会議員と都道府県連の代表者による決選投票では、野田氏が枝野氏を破り、立憲民主党の新たな代表に選ばれました。
野田元首相の当選が決まったばかりの会場から、フジテレビ政治部・木村大久記者がお伝えします。
会場では、新代表に選出された野田氏がまもなく記者会見に臨みます。
これに先立ち、野田氏は「皆さん、きょうはノーサイドです。挙党態勢で政権を取りにいきましょう」と政権交代への決意を強調しました。
今回の野田氏の勝因について、ある党幹部は「野党の首相候補として即戦力と安定感が求められたのではないか」と話しています。
自民党の総裁選挙で決まる次の首相が、就任後すぐに衆議院の解散総選挙に踏み切るとの見方が出る中、首相を経験し安定感のある野田氏が最適と判断されたものとみられます。
今後は執行部人事が焦点ですが、野田氏は先ほど、24日午前に人事の骨格を示すと明言しました。
幹事長には小川前政調会長のほか、枝野前代表、辻元代表代行らの起用が取りざたされていて、慎重に判断するとみられます。
また、野田氏を支持した小沢一郎議員を選挙対策を担当する要職に、吉田議員は広報本部長などの役員に起用すべきだとの声が上がっています。
ーー野田氏は先週、「イット!」に出演した際に、政治改革・カネまみれの政治を変えていくと話していましたが、この後、自民党にどう対峙(たいじ)していくのでしょうか?
次の選挙を見据え、全面対決で臨む方針です。
野田氏は、「政権交代こそが最大の政治改革だ」と強調していて、自民党が総裁を代えても政治改革はできないと訴え、保守層にも浸透を図りたい考えです。
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