立憲民主党の新代表に、67歳の野田佳彦元首相が選ばれました。

野田佳彦氏:
きょうからノーサイドです。挙党態勢で政権を取りにいきましょう。

新代表を勝ち取る決め手となった言葉は、どういったものだったのでしょうか。

23日正午ごろ、大一番を前に陣営の会合に臨んでいた野田氏。

手応えを自らの眉毛になぞらえて、「きょうも眉毛を女房に書いてもらいました。濃すぎちゃって、『タケちゃんマン』みたいなときもありました。だんだん、ちょうどいい具合になったのではないかと思う」と語りました。

代表選は午後1時にスタート。
4人の候補が、6分の持ち時間でスピーチを行うことに。

1番手でスピーチした野田氏。
13年前の民主党代表選では、自らをドジョウにたとえ共感を集めましたが、今回は議員浪人時代に知ったというアサガオのエピソードで支持を訴えました。

野田佳彦氏:
アサガオは早朝にかれんな花を咲かせるが、一番花を咲かせるための大事な要件は何か。日が当たる前の夜の闇と夜の冷たさこそが一番大事であるという話。立憲民主党で、強い自民・公明党と戦い、勝ち続けている人はほとんどいません。われわれは夜の闇と夜の冷たさを知っている。

そのあとにスピーチした3氏は…。

枝野幸男氏:
国民の皆さんが求めているのは、右とか左とか、保守とかリベラルという古いレッテルではありません。

泉健太氏:
この厳しい3年間を私は党を再生させてまいりました。まだまだここからですよ。

吉田晴美氏:
小学校2年生の時、自宅が全焼し住む家を失いました。この時の経験が、絶望にある人を支えたい。

党員・サポーター票なども含めた1回目の投票では過半数に達した候補はおらず、上位2人の決選投票に残った野田氏と枝野氏が、あらためてスピーチを行いました。

2度目のスピーチで、野田氏は“親ガチャ”という言葉を引き合いに。

野田佳彦氏:
「親ガチャ」などという言葉を死語にしようではありませんか。弱い人を助けるための政治はもう終わり。弱い人が生まれない社会をつくるということです。みんながこの国に生まれてよかったと思える、「国ガチャ」に当たったと言える国をつくろうじゃありませんか。

この“国ガチャ”スピーチで最後の訴えを行った野田氏。

決選投票で枝野氏に52ポイントの差をつけ、新代表に選出されました。

ーー(記者)どんな枠組みを目指すか?
立憲民主党・野田佳彦新代表:

それぞれの野党と誠意ある対話を続けていきたい。自公を過半数割れに追い込む。そのために野党の議席を最大化する。

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