兵庫県の斎藤元彦知事=井上元宏撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事(46)は24日午前、報道陣に、進退について「3連休の間、思い悩みながら考えていた。改革を進めたいという思いは今もある」と述べた。19日の県議会本会議で、知事への不信任決議が可決してから初めて登庁し、取材に応じた。

 斎藤氏に対する不信任決議は全会一致で可決した。斎藤氏は29日までに辞職・失職か、議会を解散するかの選択を迫られている。

 金曜の20日は県庁に登庁せず、21日からの3連休は公務の予定が入っていなかったが、NHKや民放のテレビ番組に相次ぎ出演。自身の行財政改革についてアピールしていた。24日は登庁予定はなかったが、石川県能登半島の豪雨対応などのため登庁した。

 斎藤氏はこの間の心境について、「世間的には『鋼のメンタル』と言われているが、正直言うとずっと苦しかった。私自身の胸の内は日々、すごくしんどい時もあった」と明かした。その上で「県政をしっかり改革して前に進めるため、苦しかったが4年間の任期を全うしたいとやってきた。(今後の対応については)だいぶ固まってはきているが、しっかり考えていく」と語った。【中尾卓英、山田麻未】

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