日本維新の会の吉村洋文共同代表

 兵庫県議会から不信任決議を突きつけられた斎藤元彦知事が失職し、出直し知事選に立候補する意向を固めたことを受けて、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は26日、斎藤氏から電話があり、吉村氏から、パワハラを含む疑惑で、内部告発者を捜そうとした点については謝罪すべきだと伝えたことを明らかにした。報道陣の取材に答えた。

 斎藤氏から26日午前中に電話がかかってきたといい、吉村氏は「斎藤知事には改革の実績も意欲もある。ただ、告発者捜し、告発者つぶしは権力者である知事の権利執行として間違っている。そこは認めて謝罪すべきだと思う」との考えを伝えたという。斎藤氏がどう答えたかは、明らかにしなかった。

 維新は2021年の兵庫県知事選で、自民党とともに斎藤氏を推薦した。出直し知事選で斎藤氏を公認・推薦するかや、独自候補を擁立するかについて、吉村氏は「記者会見での斎藤知事の説明を待ちたい」と述べ、明確にしなかった。

 吉村氏は7日に斎藤氏と電話し、自ら辞職して県民の信を問うべきだという考え方を伝えていた。進退については、斎藤氏自らが判断することだとの認識を示していた。【藤河匠】

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