手話を言語として認識し聴覚障害者への理解を深めようという条例が、岡山県・早島町議会で9月26日に可決されました。これによって岡山県内では全国で初めて、県内全ての自治体で条例が制定されることになりました。

「早島町手話言語条例の制定について委員長の報告の通り可決されました」

全会一致で可決された「手話言語条例」。傍聴席には、自治体へ要請を続けてきた県の「聴覚障害者福祉協会」の役員や、地元の聴覚障害者らが駆け付けました。

(岡山県聴覚障害者福祉協会 東久示会長)
「涙が出るほどうれしい、岡山県が全国に先駆けて全市町村で条例が制定されるこの日を忘れることができません」

(早島町に住む人は…)
「これから、手話の普及が進んでほしい、理解を求めていきたい」

こうした条例の制定は県内では2017年に高梁市を皮切りに県や各自治体で進められてきました。今回の可決で27市町村すべてで制定されることになり、全自治体での制定は全国で初めてです。

(早島町健康福祉課 森和彦参事)
「町民の多くの人がこれを機に助け合い、手話を通じて(手話を)必要とする人を含めて、さらなる助け合いができる共助の町になったらいい」

町では、条例に基づき、職員の研修や、手話通訳の養成講座を開くなど手話が使いやすい環境を整備します。

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